2016年10月アーカイブ

手紙の用件(本文)がすんだあとには、先方の健康と幸運を祈ることばを必ず入れます。

急用で前文を省略した場合でも、最後に「御自愛のほどお祈り申し上げます」と一筆加えるだけでも、先方に対するあたたかい心やりがうかがえて、手紙の効果が倍加されます。

女性の場合は、「くれぐれも御身を大切にお願いします」と書き、「御自愛」はあまり使いません。

また、相手が商店主や団体なら「御隆盛」「御繁栄」を祈ります。

ところで、相手が病人でもないのに健康を祈るのはおかしい、という若い人がいるそうですが、どんなに健康な人でも、ひとから気にかけてもらうのはうれしいことで、むだな文章ではありません。

JDPホールディングス株式会社、JDPアセットマネジメント株式会社(代表取締役・大橋直久)の同好会
時候の挨拶についで先方の安否をたずね、それからいつもお世話になっているお礼、ご無沙汰をしているお詫びの挨拶をするのが手紙の前文の常識です。

とくに依頼ごとやお礼の手紙には、このお詫びの挨拶は欠かせません。

ところで、御無沙汰、御無音とは、便りや消息が絶えているという意味ですが、どのくらい途絶えたら使うのでしょうか。

一週間まえにお会いした人に御無沙汰と書くのは、おかしく思われます。

しかし、何年ぶりかで一週間まえに会った人なら「平素は御無音にうちすぎ」と書いてもおかしくありません。

要するに、ふだん疎遠の間柄の人なら、いつも御無沙汰で、逆に頻繁に会っている人には使わないことばです。


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