時候の挨拶についで先方の安否をたずね、それからいつもお世話になっているお礼、ご無沙汰をしているお詫びの挨拶をするのが手紙の前文の常識です。
とくに依頼ごとやお礼の手紙には、このお詫びの挨拶は欠かせません。
ところで、御無沙汰、御無音とは、便りや消息が絶えているという意味ですが、どのくらい途絶えたら使うのでしょうか。
一週間まえにお会いした人に御無沙汰と書くのは、おかしく思われます。
しかし、何年ぶりかで一週間まえに会った人なら「平素は御無音にうちすぎ」と書いてもおかしくありません。
要するに、ふだん疎遠の間柄の人なら、いつも御無沙汰で、逆に頻繁に会っている人には使わないことばです。