最大時速は前進122.5キロ、後進32キロ、上昇速度1分間に220メートルの性能でまさにヘリによる屋内のアクロバットともいうべき妙技を披露したといわれる。
この他の代表的な機種としてはやはりドイツのフレットナー取282、コリブリ(蜂雀)の名で知られた艦艇搭載用の対潜哨戒機、シコルスキー(米)が1941年に作った水陸両用ヘリVS-300Aや同社が世界で初めて100機以上を生産した軍用ヘリVS126型など。
この時期のヘリはすべて最大時速が80ないし150キロメートルの範囲内に入る。
ヘリ実用機の第2期は第二次大戦後に始まるが、その終端は何時という特に時期的に限られたものではなく、強いて表現すれば最大時速が150キロから250キロの範囲に属するものにヘリ開発の目標がおかれた時期といえよう。