20世紀に入ってからの30年間は実験機の時代である。
(社)日本航空宇宙工業会の資料によれば足踏みペダルによる人力式ではあるが、1902年に東京の発明家丸岡桂という人が同軸反転ローターによるヘリの実験機をつくっている。
ライト兄弟の初飛行に成功する前年の話である。
人間と同重量のものを空中に吊り上げた最初の例は電気モータ駆動による同軸反転型ヘリでモナコのレェガーが1905年に試作した。
ただしこれは電気コードが地上の電源に直結してあったため上昇高さはコードの長さ内に制限されている。
人間が乗って初めて離陸に成功した例はフランスのルイ・ブレゲー技師とシャルル・リシェー教授による。