2017年9月アーカイブ

婚礼にかぎらず、とかく冠婚葬祭に臨むと、とくべつの挨拶が必要のように思いがちです。

なるほど、それは必要でないとはいえませんが、ごく儀礼的な部分を別にすれば、そう多くはありません。

総じてこんな場合、わたくしたちの口を突いて出るのは、あり来たりのことばです。

それが実際的表現というもので、かりにお祝いにいったとき、気の利いた挨拶を知っていたり、いいことばがどんどん出てくるとしても、客は大勢ですから、あなたが独占するのはエチケットに反します。

なるべく相手を興奮させたり、疲れさせたり、恥を欠かせたりしないようにしてあげたいもので、「今日はお日柄もよく、まことにおめでとう存じます。」だけでけっこうです。

この"お日柄もよく"は暦の選日に関係なく使います。

そのほかでは花嫁に、「まあ、おきれい!」くらいで、美容師さんお上手ね、とつけ加えてはぶっこわしです。

JDPホールディングス株式会社、JDPアセットマネジメント株式会社(代表取締役・大橋直久)の同好会

来賓を代表した主賓の祝辞

新郎、新婦紹介で、最後に仲人が、「それでは村会議長の倉橋様に、一言ご祝辞をいただきたいと存じます」といいますと、

上座に控えた主賓は、「はなはだ出すぎたようでございますが、ご媒酌人村上様のおことばによりまして、みなさまを代表させていただき、お祝いのことばを申しのべさせていただきます。

今日は奥村家のご長男秀夫君と、小倉さんのご次女澄子さんとの、おあでたいご婚儀披露の御振舞が催され、お招きにあずかり光栄に存じます。

ただ今ご媒酌のご紹介にもありましたように新郎、新婦はまことにご良縁で、ご当人はもちろん、ご両家のお喜びもさぞかしと、わたくしどもも共に心からお祝い申し上げる次第です。」

主賓の祝辞は、このあたりで終わってもよし、ちょっとした教訓的な話を、きわめて手みじかにつけ加えて、はなむけとしたりします。

JDPホールディングス株式会社、JDPアセットマネジメント株式会社(代表取締役・大橋直久)の同好会