思うような仕事につけないのが仕事なら、思いどおりにいかなくて当たり前なのも仕事である。
このことをいい意味にとるか悪い意味にとるかでも、大きな違いがある。
何があるかわからないからこそ、仕事も人生もおもしろく楽しいとも考えられる。
その点について、東洋紡会長の宇野収氏はこのように話している。
旧制三高時代の哲学の教授から、ものごとにはすべて二面性があることを教えられた。
モノには二つの見方があることが、宇野氏にとって人生の基盤になったという。
その考え方は、四十余年にわたるサラリーマン人生の中で、三回もの辞表を書いたたびに、支えになったようだ。
そのたびに上司の慰留によって辞職を思いとどまった宇野氏は、暗いことばかりなら、むしろそれをひとつの励みにして明るく生きる、ネクラ的ネアカの発想でやっていこうと心に決めていったそうだ。
このウラの発想法こそ、宇野流"仕事をおもしろくする法"といえるだろう。
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